88冊目:「定年消滅時代をどう生きるか」 著者:中原 圭介
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
2020年を迎え、オリンピックイヤーでどこもかしこも盛り上がっております。
丁度7年前、2013年IOC委員会のジャックロゲ会長が開催地発表で読み上げた
「TOKYO!」
記憶に深く残っております。当時、7年後のオリンピックなんてまだまだ先だな~
なんて思っていたのに、ホントっにあっという間に2020年を迎えましたもんね。。笑
オリンピック以外にも、この7年というのは様々な変化が起きております。
日本の雇用システムも様変わりし、一企業に勤め上げる「終身雇用制度」は崩れ、
転職や起業するキャリアチェンジが当たり前に時代になりつつあります。
様々な視点から考察した今回ご紹介させて頂く書籍。。
経済アナリストの中原圭介さんの書籍。
「定年が消滅する」
びっくりするようなキャッチフレーズで論点を展開しております。
すでに定年退職年齢引き上げが実施されており、近い将来は70歳~75歳迄、雇用期間が
伸び「生涯企業人」として働く時代もあるかもしれないと説いております。
2020年 日本型雇用改革元年
2020年代 通年採用拡大70歳定年
2030年代 中途採用5割超え75歳定年
という具合に、様々な統計と事例をもとに予測モデルを出しております。
「終身雇用を前提に企業運営、事業活動を考えることに限界がきている」
と、もはやこれまでの雇用モデルでは厳しいと、声明を出しております。。
これまで慣例だった新卒一括採用も、変化の波がきており、雇用流動化の活性化を
目標に、通年採用が実施されてきております。。
ワタクシも何をかくそう2002年就職組。そう、「超氷河期世代」でもあります。
たしかに当時の就職活動状況は厳しいものでありました。。
幸いワタクシの場合は、4社受け、無事採用となり今に至るわけですが、
友人などは就職出来ず、地元の福祉施設で非正規雇用として就職しております。
結局、その施設も長引く不況で倒産の憂き目にあい、職を転々としております。
新卒一括採用の弊害がもろに出た世代でもあり、ワタクシとしては、
この通年採用がもっと幅広く今の社会に浸透してほしいと願うばかりでございます。
就職活動に幅を持たせる事で、チャンスを是非活かして欲しい。。。
また、新卒だけではなく、ワタクシ達世代の中途採用も大きな変化が出ております。
今や、人手不足という言葉も当たり前になりましたが、各企業が即戦力となる30代~50代のキャリア人材の採用を積極的に始めております。
転職にも様々な事情があります。
キャリアアップ、人間関係の問題、給与の問題、様々な理由がありますが、
この中途採用活性化は経済発展の一つのポイントになるかもしれませんね。
著者の中原さんも、これからの社会人に必要なのは、
「考える力=思考力」と言っております。企業寿命も縮まる現在、人も変化をしなければ生き残る事が厳しい時代になりつつあります。
だからこそ、自らの専門分野を磨きながら、専門分野以外にも広く知見がある人材
にならなければいけないと説いております。
ワタクシも自分自身の「変化」に更に磨きをかけ、様々な経験を積んでいきたいと思います。。。
それでは。