63冊目:「2019-2020 世界の潮流」 著者:大前 研一
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
元マッキンゼー勤務、経営コンサルタントでもあります大前研一さんの著書でございます。マサチューセッツ工科大やスタンフォード大学で教鞭をとっておられる観点から、
実に的を得た論説とわかりやすいイラストとイメージ図などで2019-2020の世界観を
予測しております。
今現在の世界情勢を見ると、大前さんの予測モデルが大方あたっているように感じます。
【自国の保守主義台頭】 トランプ政権の誕生と世界秩序の崩壊
2017年 アメリカにトランプ新大統領が誕生しました。
トランプさんの「保守主義」がここから一気に世界を変えていきます。
オバマ政権下まで、アメリカは良くも悪くも、「世界の警察」的な役割を果たしてきました。1990年のソ連崩壊により、アメリカが世界の「覇権国家」として台頭。
そこから、様々な世界地域の戦争介入や紛争解決、経済国家としても世界中からありとあらゆるお金がアメリカに流れ込んできました。
2000年代に入っても、アメリカの覇権は続き、アップルやグーグル、アマゾンなどの
超巨大IT企業も続々誕生。
これにより、うまくバランスを保つかの如く、世界はアメリカを中心に回ってきました。
しかし、2017年トランプ政権誕生で変わります。
「アメリカファースト」
この言葉を合言葉に、既存の公約と条約を撤回離脱。
「なぜアメリカが遠く離れた国に関与せねばならぬのか?」
こんな感じなんでしょう。
関税をかけたり、ツイッターでいきなり爆弾発言。昨日言っていた事が、今日になっていきなり変わっている。気に入らない閣僚は即解雇。
もぅやりたい放題です。メキシコとの間に壁を作ったり、平気で人種差別発言だってします。
世界秩序の変貌により、各国も危機感を募らせます。
「トランプさんめちゃくちゃじゃん。。やばいよね。。自分の生活は自分でまもらなきゃね。。」
まっ、家庭的な雰囲気で言えばこんな感じでしょう。
世論の価値観も変化し、結果、トランプさんと同じ「自国ファースト」を掲げる新リーダーが誕生します。
中国の習さん、ロシアのプーチンさん、北朝鮮の金さん、韓国の文さん、フィリピンのドゥテルテさん、その他メキシコやトルコ、ブラジルなどの新首相は「保守主義」「自国ファースト」を軸とする考え方ばかりの方です。
ヨーロッパにおいても、イギリスのEU離脱問題などで常に揺れ動いてます。
歴史の変換において、世界秩序の崩壊に伴い、一番最悪となりうるのが、
「戦争」です。
そもそも自国ファーストにしても限界があります。全く土地も人種も変わらないのでは、国家発展には寄与しない。ならば、隣国に立ち入り、我が領土を拡大していこう。
過去の歴史はこうやって同じ過ちを繰り返していくのでしょうね。。
国家という単位で見れば、私達一個人の力ではどうしようもありません。
ただ、人を選ぶ、リーダーを選ぶ、という点では選挙という力は個人にあります。
中国がいつ日本の領土を攻めるのか、北朝鮮がいつ戦争を起こすか、韓国との昨今の関係も最悪です。。
もはや何が起きても何らおかしくない状態が、今なんだと思います。
わたしも、何も力はありませんが、世界を少しでも俯瞰出きる考え方を養いたいですね。
それでは。