28冊目:「同調圧力」 著者:望月 衣塑子 前川 喜平 マーティン・ファクラー
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
「右に倣え」「赤信号、みんなで渡れば怖くない」など、日本人特有の「協調感」。
私も、みんなの意見にコミットしていくタイプ。
少しでも違うな?と思っても、まっ、いいか・・ みたいなですね。。
今回取り上げさせて戴いたのは、そんな「協調感」とは一線を画す「軸」をもった方々というのでしょうか。。
望月 衣塑子さん・・東京新聞記者 内閣官房長官会見での質問を続ける
前川 喜平・・文部省 事務次官など経て、現在は退官。講演など行なっている。
マーティン・ファクラー・・アメリカ生まれ。AP通信社北京支局やウォールストリートジャーナル東京支局などを経て、2005年ニューヨークタイムズへ。
私の身の回りにおいても、変な「同調圧力」というか・・組織である以上、どうしても起こりえる事なのでしょうが・・
そこで書店に立ち寄ると、まさにキャッチーというか。。この本と出会いました。
望月さんのケース。菅官房長官への記者会見などで質問を続ける一方、政府や行政から、異を唱えるような質問を控えるように圧力がかけられる。
前川さんのケース。まだ耳に新しい「加計学園問題」で主張を通し続けた結果、同じく圧力の前に、自ら職を辞しております。
マーティンさんのケース。世界のジャーナリズムを見てきたマーティンさんから言わせれば、日本の政府に対する発言や、行政や政府からの圧力はまだ「優しい」と記しております。
望月さんや前川さんは、「目の前に起きている事を、見なかった事にする」みたいな風潮が昨今の日本国内で起きている悪しき流れになっている危機感を募らせているわけです。
これでは民主主義ではない。
国民に「真の情報」を伝えようにも、伝えられない状況。
「同調圧力」
私はこの言葉が好きではありません。なので、私のいる会社環境でも、「自分の意見は遠慮なく言って欲しい」と常々言っております。
極力、部下が提案した内容に私はコミットします。なぜなら、「変化」が欲しいからです。
ダーウィンの名言に、生物が生き残る方法は、「変化し続ける事」とも言っております。
「同調圧力」の前に、本当の「変化」や「成長」というものは起きるのかなって思います。
勿論、様々な意見や提案が全て受け入れるわけではありません。そこには、「衝突」もおき、私も度々、部下と激しい口論になっております。
でも、お互いの意見・主張をぶつけた結果であります。
そこから、お互いの意見を微調整し、すり合わせ、多少の妥協があるにせよ、ひとつの「納得解」みたいなものが確立されるのが賢明だと私は思います。
国家というとてつもない大きな壁に立ち向かった3名。私は心からその「志」に深く感じる事がありました。
心が擦り切れ、どうしようもないぐらい暗い闇に陥っても、この3名の皆様は、自分の「主張」を絶対に曲げない「真の勇気」が備わっていたのだと思います。
それでは。
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