51冊目:「お金の流れで読む 日本と世界の未来」 著者:ジム・ロジャース
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズ。
ジョージ・ソロスと立ち上げた「クウォンタムファンド」は有名ですよね。。
ダウの10年間平均リターン10%に対し、クウォンタムファンドはなんと3365%のリターンを出し、現在でもその業績は様々な書籍・データなどで採り上げられております。
そんな、投資界のカリスマが自ら記した本作。
まあ、何と言うか、いきなり結論から申し上げますと、悲観的に物事を冷静にジムは分析しております。
日本の未来はこのままだと危機的と論じています。
ジム自身が、
「私がもし10歳の日本人なら、ただちに日本を去るだろう」
とまで言っております。
うわべだけの景気に騙されるな。
日銀の大量金融緩和により、大量の紙幣が印刷され、株価も結果として2倍3倍にまで上昇した。しかし、日銀が保有しているこの国債や株がうまく国民との間で潤滑しない限り、過去の歴史と同じ過ちを繰り返す。
1970年代のアメリカも現在の日本と同じ動きを見せた。1980年代のイギリスも同じ流れを見せた。
歴史は繰り返します。このアベノミクスの次の一手が、日本経済復興につながる「的を得た政策」がなされない限り厳しい未来しか見えてこない。
少子高齢化、移民すら受け入れない日本。
人口が増えない国では、ヒト・モノ・カネの流れは減速していくだけです。
そんな中、ジムは悲観的な推測の中にも、一筋の光明を見出しております。
日本に投資するなら、
①観光
②農業
③教育
の3つを挙げております。
①日本のインバウンド投資はまだまだ伸びる。古民家チェーンなどいいんではないか?
②農業分野は「山」に可能性があると。現在、日本の農業従事者は
非常に少ない。だからこそ、投資の妙がある。
③教育ビジネスにも活路はある。外国人学生は日本行きたがっている。
様々な角度から分析し、また自身の旅と経験則から進言を与えている内容に一目に値すると思います。
現在ほど世界の潮流がこれほど変化する時代があったのか??
ジムの進言がこれからどう活かされるかは、本人の行動ひとつになっていくんでしょうね。。
それでは。
冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート 市場の英知で時代を読み解く
- 作者: ジム・ロジャーズ,Jim Rogers,神田由布子
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
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