50冊目:「フンボルト 自然の諸相」 著者:アレクサンダー・フンボルト
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
ドイツの文豪:ゲーテ。私達がよく知る海外作家でもあり、特に「ゲーテ詩集」なんてのは私も持ってますが、有名ですよね。
そのゲーテにして、この自然学やその他分野においてとてもかなわないとまで言わしめた人物。。。
「アレクサンダー・フォン・フンボルト」
ゲーテと同じドイツ出身の探検家であり、学者であります。
名前もカッコよくないですか・・?
フンボルトは、よく「近代地理学の父」とも言われ、「フンボルトペンギン」や「フンボルト海流」など、彼の功績に対し、名前そのものが呼称となっております。
私が、なぜ?このフンボルトに興味を惹かれたのか・・?
単純ですが、
「探検家」
だからです。難しい学者の説明や、学術など抜きにして、フンボルトは学者ではなく、
「探検家」でもあるのです。
ここが好きですね。
もともと貴族階級出身であり、ドイツの名門大学:ゲッティンゲン大学を卒業しております。
しかし、彼は小さい頃から科学分野に傾倒しており、その影響からいつしか、地理学を求め、南北アメリカへの探検に乗り出します。
親の遺産や資産もありましたが、この探検によってどんどん減っていきます。
熱帯雨林、全く人類が足を踏み入れたこともない土地へ、フンボルトは恐れることなく
研究のため仲間を引き連れ、様々な発見をしていきます。
アマゾン川では、「巨大電気ウナギ」と遭遇し、彼は研究材料にしたいがために、
仲間も決して手を出さないような危険な捕獲を、自ら行い、しとめるわけです。
ここから、電気ウナギの持つ、エネルギーや、帯同していた馬へ感電させた能力を発見します。
またチラボラソ火山の登攀によるこれまた命をかけた研究冒険が詳細に記されております。ここから、ペルー沿岸に流れる海流の調査を行い、これがフンボルト海流と名づけられます。
ここまでくると、「クレイジー」としか言いようがないですよね。。一緒に登攀していた仲間もさぞ大変だったことでしょう。。
でもフンボルトは楽しくて仕方がなかったんでしょうね。。普通の人なら決して危なくて手をださないようなモノにも、あまりの知的興奮と情熱でフンボルトは手を出すみたいな。。
なんでもそうですが、「クレイジー」になるものを見つけた人は、「幸せそのもの」ですよね。。
ここに気付くか気付けないかで、その人の人生ってきっと大きく変化するんでしょうね・・
それでは。