【75冊目:言葉は凝縮するほど、強くなる】 著者:古舘 伊知郎
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
F1伝説のドライバー:アイルトンセナに「音速の貴公子」と形容し、
巨漢プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントに
「一人と呼ぶには大き過ぎ、二人と呼ぶには人口の辻褄が合わない」
など、名キャッチレフーズを多々生み出した、古舘伊知郎さん。
最近でも12年間キャスターを務めた報道ステーションは記憶に新しいところです。。
ワタクシも古舘さんと言えば、やはりF1の実況です。
1990年代のフジテレビ放映のF1。深夜遅くに放映とあって、当時小学生だったワタクシは古舘さんが実況する時は必ず予約録画をしていたほど。
好きでしたね・・・古舘さんの実況は、F1のルールや選手を良く知らない人さえも
あの実況で惹きつけていた部分がかなりあったかと思います。
スポーツ実況を面白おかしく、かつ、素人にもわかりやすくお茶の間に与えた影響は大きく、身近にしてくれました。
F1で7度ワールドチャンピオンになったシューマッハを、、、
「きたぞきたぞーーー!!ドイツの一人電撃部隊だ!!」
なんて形容したり。。。。
その後、スポーツ実況の世界から、ニュースキャスターの世界へと挑戦します。
古館さんさすがです。あくまで私感ですが、あのド派手な実況と打って変り、
冷静沈着、落ち着きをはらった解説、ゲストコメンテーターへの的確な振り。
しかも、随所に古館語録ならぬ「言葉のアミューズメント」をふんだんに盛り込み、
視聴者を決して飽きさせる事はありませんでした。
報道ステーション独特のセットと古館さんの間、ここにある種異様な静けさをワタクシどこか感じていましたね。。。
古館さんの経験から生み出された書籍。
言葉を凝縮すればするほど、果実のように極上の旨みが出てくるのでしょうね。。
また、面白いのがこの本読んでいると、古館さん実況がまんま伝わってきます。。
すごいですね。。文章にしても古館カラーががっつり入っているという。。笑
言葉は言霊とも言われます。
自分の内なる声と、現実に発している言葉が、リンク出きる。
そんな、古館さんみたいな凝縮ワードをモノに出来たらどんなに嬉しいでしょうね。。
それでは。