34冊目:「アインシュタインの旅日記」 著者:アルバート・アインシュタイン
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
最近のニュースで大きく話題になりました「ブラックホール」の撮影成功。
この歴史的撮影により、アインシュタインの「一般相対性理論」が証明され、
脚光を浴びる形となりました。
そんな折、書店でふと目に付いた今回の書籍。
「アインシュタインの旅日記」。
中身もタイトル通りです。アインシュタインが、日本・パレスチナ・スペインの3ヶ国を歴訪した際に、本人が日記を綴っております。
天才アインシュタインの日記なんて、中々触れる事なんてありませんよね。。
1922年から23年にかけ、旅を行なっております。アインシュタインの故郷ドイツは当時ナチス台頭の真っ只中。熱心に研究を重ね、かの有名な「相対性理論」で1921年に
ノーベル賞を受賞。一躍、世界中にその名が知れ渡りました。
そうなると各国から講演をして欲しいなど、大忙しとなるわけです。
ノーベル賞受賞後、翌年に日本を訪れております。
その際の赤裸々な日記が公表され、書籍化に至っております。
読んでみて思ったのが、ごく「普通」の日記です。。
この「普通」というのが、肝です。。
内容自体が、物理学や科学、理論的な話や、専門分野に特化した日記ではなく、
日本の風景や出会った人達との思い出話など、「科学者アインシュタイン」ではなく、「旅行者アインシュタイン」みたいな日記になってますね。。。
なので、アインシュタインの人間性がありありと伝わってきます。。
自然と人間が、ここ以外のどこにもないほど一体化しているように思える。この国から生まれるものはすべて愛くるしくて陽気で、決して抽象的・形而上学的ではなく、常に現実と結びついている。
今まで知り合ったどの民族よりも気に入っています。物静かで、謙虚で、知的で、芸術的センスがあって、思いやりがあって、外見にとらわれず、責任感があるのです。
以上の様な事から、いかに日本に対し、尊厳と愛着があったのかが見てとれます。
なんか、この本を読んで、改めてわが故郷「日本」の再発見が出来た様な気がします。
文化・伝統・宗教・建物・歴史・四季。。
よくよく考えれば、アインシュタインが好きになる理由が、私によき気付きを与えてくれた。。。そんな感じですね。。
それでは。