27冊目:「世界から格差がなくらない本当の理由」 著者:池上 彰
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
ブログでは2回目の池上教授シリーズ。
さすが、教授。本作も懇切丁寧な分かりやすい説明をしてくれております。
最近、ネットでも物議をかもした
「世界の大富豪8人と、下位36億人の資産が同じ」
もう想像が働かないぐらいのお金をこの8名はお持ちなのでしょう。。
教授曰く、
「富める者はより富み、貧しい者はさらに貧しさへと突き落とされる」
今や経済大国:日本も昔話。
子供の貧困格差、日本はワースト8(世界先進国41ヶ国中)
日本の1世帯あたりの所得の平均
541万9,000円
そして、中央値 427万円
絶対的貧困⇒最低限の生活をも営むことができないような状態。
相対的貧困⇒年間の可処分所得が中央値の半分を下回っている状態
1990年代から2000年代初頭にかけ、相対的貧困世帯12%台でしたが、現在この数値が16%台に増加。
ようするに、格差が鮮明になってきている事を説明しております。
生活保護受給者の推移も、
1995年 88万2229人
2016年 214万6143人
なんと2倍以上も平成の時代に増えております。
池上教授は様々な角度から、この格差原因を丁寧に説明してくれております。
私が強く共感したのが、日本企業の「内部留保」問題です。
これは、現総理の安倍さんが、2015年の参院予算委員会で述べております。
「第1次安倍政権のときも企業は最高の収益を上げたわけでありますが、
それはほとんど内部留保になってしまって、賃金の上昇につながらなかったのは事実であります」※2015年2月2日 参院予算委員会
格差の要因ともなる部分に、国のトップがはっきりこのように説明しております。
「企業の純利益から配当金、税金などを差し引いた利益剰余金の事。」
企業の儲けの蓄え。
企業が儲けたら、儲けた分を社員に還元すればいいのに、企業がそのままため込んでいる、と喝破しております。
私も強く共感します。いちサラリーマンとして。
私、ここ8年前から、自分の給与所得をエクセルにて保存しております。
勿論、私の力量、企業の動き、売上等もあり、一概には言えませんが、例外なく、
残念ですが私の所得に大きな変化はありません。(笑)
これが、どのサラリーマンにも当てはまるのではないでしょうか??
ちなみに、池上教授が示してくれおりますが、この内部留保の額が、
2016年現在、
416兆円!!!
確かに、これだけあったら、従業員にもっと還元して欲しいと強く思いますよね。
会社企業も社員の年金とか、企業、従業員を守るための蓄えでもあるのでしょうが、これだけの金額が統計上出ているなら、国民ももっと反応するべきなのだと思います。
話は変わりますが、香港で起きている現在のデモ。若者が必死に自分たちの主張を叫び、守り、訴えております。
日本に置き換えると、国民主権国家にも関わらず、選挙投票率も50%以下の現状が嘆かわしい程の数値が問題視されております。
投票するに値しない候補者が多い、選挙に行っても何も変わっていない。
言いたい気持ちも分かります。
しかし・・です。
私達国民がもっと選挙を通じて叫ぶべき環境をあげていかなければならないと思います。
日米安保、地政学リスク、今起きている窮状を見ると、戦争がいつ起きてもおかしくはないと思います。
池上教授記した格差問題。
私ももっと深く、様々な書籍を読み、自分なりの意見・軸を持ちたいと思いました。。
それでは。
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