26冊目:「ひと」 著者:小野寺 史宜
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
九州の皆様、大雨被害大丈夫でしたでしょうか??
私の住む宮崎もひどい大雨で、避難しておりました。今住んでいるアパートの土地が結構低い土地にあり、去年の台風でも、うちの妻の車が浸水しております。
なので、去年痛い目にあっておりますので、避難指示が出た時点で、そっこー近所の指定避難場所に移動しておりました。
今後もまだまだ予断を許さない状況ですので、気を付けましょう。
で、本日の1冊ですが、本屋大賞2位にも選ばれました小野寺さん作品「ひと」
主人公は両親を亡くし、大学を辞めた柏木聖輔。
20歳の秋、母の死で突然一人になった。全財産は150万円。
奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。
生計を立てるため、聖輔は仕事探しを始める。
そんなある日、商店街の惣菜屋「おかずの田野倉」と出会う。
田野倉の「コロッケ」との出会いで、聖輔の物語はすすんでいく。
最初のコロッケを食べるときのシーンがいいですね。
すぐ隣で食べている感じというか。。
小説なのに、私の今、すぐ横で聖輔が食べている感じにしてくれます。(笑)
しかも、その味の旨さまで伝わってくるという。。。
小野寺さんの文章構成が、私の胃袋を刺激する(笑)
また、作品全体がどこにでもある日常風景をありありと伝えてくれて、本当に読みやすいですね.
両親を失い、大学も中退。奨学金を返済していかなければならない。
だけど、聖輔はおかずの田野倉との出会いでお金や、人脈などもがなくても、「ひと」として生き方に価値を見出しのだと思います。
私も大学4年を出て、奨学金を借りておりました。36歳の時にやっと全て完済し、
重い荷から解放された気分でした。現在、奨学金返済で社会問題にもなっております。
聖輔の生き方が、私に「人生の意義」みたいなものを教えて頂いたような気がします。
それでは。
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