15冊目:「働くことの哲学」 著者:ラース・スヴェンセン
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
アメリカの学者:ヴェヴレンが発表した「有閑階級の理論」。
分かりやすく言うと、
「どれだけお金持ちでも、物を消費する事で、一時的な高揚感を得られるが、誇示的消費に過ぎない。」
ま、自己満足に収斂するといった事につながるような。。
この書籍で「有閑階級の理論」を学びました。
かくいう私も、つい最近までは「物欲」に侵されておりました。。。(笑)
服が好きで、1枚1万円以上するTシャツ(ギャルソンとか、アンダーカバーなど)を給料日と同時に購入したり。
車も300万以上する新車を購入したりと。。
当時の身の丈にあっていない買い物をしていた訳ですね。
そうする事で、外出をし、世間様にひけらかし。。優越感を得る、みたいな(笑)
でも、今なら分かります。
「誰も別にあなたを見ていない」(笑)
そんなの分かんないよ、、という人もいますが、たいてい、人は人を見ていないと思います。特にこのご時世。
「働くことの哲学」の中で記していた、「給料の額と、幸福感は比例するのか?」
様々な意見が出てくると思います。
時代の趨勢からいくと、比例しない派が多いのではないでしょうか・・?
資本主義の形態があまりにも多様化・スピードが増し、「物」から「体験」に価値が移行しているようにも見えます。
「物」が大衆の幸せを上げる状態は、家族が語り合い、寄り添う時間をどこか犠牲にしていた。その分、「物」は家庭に溢れ、それこそが、「幸せ」の価値へと繋がっていた。
でも、家族の心はすさみ、会話もなく、いわゆる「核家族」の誕生に帰結してしまった。
日本は顕著にその状態が出ていますよね。
世界はいち早く、資本主義の代償から脱却すべく、対策を打ち出し、北欧は言わずもがな、世界がうらやむ「福祉国家」の誕生に繋がっております。
十分な休息、余暇、時間を生み、改めて、人と人を結ぶ糸を紡いでいます。
私も、書籍を読み、家庭といる時間、実家の家族との在り方、社会との在り方を今グツグツと再考しているところです。。。
それでは。