★人生は挑戦と破壊の繰り返し★

『自由な働き方』を目指す中年サラリーマン。紆余曲折な日々を、どうでもいい日記を綴っております。

14冊目:「怒りの葡萄 上・中・下」 著者:スタインベック

【遊びに来て頂きありがとうございます!】

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表紙が真っ赤

アメリカ文学の名著 ジョン兄が記した3巻にわたる本です。

この本を知ったのは、「LYKKE リュッケ」著者:マイク・ヴァイキングさんが記した中で紹介されていたのがきっかけでした。

※ちなみに「LYKKE リュッケ」とはデンマーク語で「幸せ」という意味らしいです。

 

リュッケ 人生を豊かにする「6つの宝物」 (単行本)

リュッケ 人生を豊かにする「6つの宝物」 (単行本)

 

 他にもこの本の中で

①グレートギャッツビー

アラバマ物語 なども紹介しております。こちらも名著ですね。

 

怒りの葡萄」。

タイトルから意味深な感じです。。。

 

話は1930年代、ちょうどアメリカ発の世界恐慌真っ只中。

殺人罪で投獄されていたトムジョード兄が仮釈放でオクラホマのジョード一家の元へと帰ってきます。

 

当時、オクラホマは「ダストボウル=開墾によって起こった砂嵐」の被害を受けており、ジョード一家はカリフォルニアを目指し、一家総出の引越しを決意します。

 

しかし、アリゾナの地、ロッキー山脈を越える過酷な旅は、ジョード一家の年老いた祖母・祖父には持ちこたえられず、途中で絶命したりと度重なる困難が一家を襲います。

 

また、トムの妹:ロザシャーンの夫、コニーが突然、辿り着いたカリフォルニアで行方不明になったり。

 

説教師:ジムケイシーとの出会い。そして、死。

 

当時、とてつもない恐慌に陥り、人々は失業し、生きる術と活力さえも失います。

しかし、このまま野たれ死ぬ訳にはいかない、家族を必死の行動と勇気で、トムジョードはカリフォルニアの地へと導きます。

 

なんでしょう、トムの有り余る情熱と不器用さ。

 

殺人をおかしてしまうほど、血気盛んなのは痛いですが。。。

 

しかし、当時の時代背景、環境、全て重なり、最後の結末を迎えます。

 

ラストは、大雨と洪水によって死産したトムの妹・ローシャザーンが死にかけの男に母乳をやるところで終わります。

 

衝撃の結末です。

 

わが子を失い、そこにいた瀕死の男性に母乳をやる。

 

時代の悲壮感と現代に示すメッセージみたいなものが、伝わってきました。

 

また、再読したくなる書籍です。

 

それでは。