72冊目:「ライフ」 著者:小野田 史宜
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
小野田さんの書籍は本作で2作目です。。
東京のどこにでもあるアパート。アパートに住む井川幹太27歳。独身。
仕事はコンビニのアルバイト。副業で、代理出席バイトもしている。この代理出席バイトとは、委託された会社から、見も知らぬ新郎新婦の披露宴に出席するアルバイト。
「さくら」みたいな感じでしょうか。。。
風変わりなアルバイトで生計を立てております。
一方、本作でポイントとなるのが、井川幹太の住むアパート。このアパートの住人との出会いがポイントになります。
井川の上階に住む戸田さん。この戸田さんが肝で、足音や物が落ちる音など騒音のようにうるさいわけです。
しかも、戸田さんには小さな子供が二人。この子供達との出会いも物語に色どりをそえます。
また上階ではなく、隣に住む演劇学校に通う女性や、ルポライターをしている男性との出会い。
アパート住人との様々な出会いが井川幹太の人生に深く関わってきます。
前作でも「ひと」を読み、著者の小野田さんの作品って「人の優しさ」を感じます。
「ひと」もコロッケ店でアルバイトする青年を描き、お店の人達との心温まるストーリーでワタクシのトゲトゲした雑念を清廉潔白にして頂きました(笑)
純情な気持ちにさせてくれる、そんな作品です。
それでは。