69冊目:「虹をつかむ男」 著者:ジェイムズ・サーバー
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
映画「LIFE 人生を変える、壮大な旅が始まる」の原作となった本作。
ワタクシも映画のほうは何度も見ました。
ウォルター役のベンホーガンも実に役どころにマッチしていました。
中年になり、独身でしがないサラリーマン人生。仕事は真面目で、周りからも人望があるんですけどね。。
妙な癖があるわけです。
「妄想癖」です。ウォルターは突然ボッゥーっと一人頭の中で「異世界」に入っちゃうんですね。ここは小説でも描かれています。
いかんせん、不器用というか、、まっ、そこがいいんですが。
この映画の魅力は、なんといっても世界中を一人で旅し、様々な人・風景・冒険する
ウォルターでしょう。
勤める大手雑誌の廃刊が突然発表されます。
最終刊で使用する表紙ネガが突然無くなります。そのネガを見つけるべく、ウォルターは写真家:ショーンを追い求め、グリーンランドやアイスランド、アフガニスタンなどの辺境の地を旅します。
アイスランドで趣味のスケートボードで滑らかな車道を滑降するシーンは、この映画のハイライトではないでしょうか。。。
ショーンと出会ったシーンも、ショーンの名言に胸をうたれたもんです。
滅多に見れない野生のユキヒョウ。偶然にもそのユキヒョウをカメラのファインダー越しに見ていたショーンは突然カメラから顔を離し、シャッターをきりません。
ウォルターはなぜ撮影しないんだ?
と問いかけると、ショーンは一言、
それほど貴重なら、シャッターを押さずに、すっとこの目で見つめていたいんだ
全ての現実世界から離れ、地球上の神秘とこの一瞬は、カメラでなく、目で記憶したい。。。
いや、、もぉノックアウトっす。
この映画を見て、ワタクシの人生観も変わりました。
素晴らしい映画です。
で、原作の小説を購入。
てっきり映画のほうが長大編集だったので、原作も500ページ以上にもわたる内容なのかなと思ったら、真逆。
わずか、20ページほどで時間にしても10分で読み終えました。
いわゆる短編小説だったんですね。。。
原作は、ウォルターとウォルターの妻が外へ買い物に出かける内容で進んでいきます。
買い物中に、ウォルターの難癖「妄想」が起こり、戦争で活躍する軍人になったり、
エリート医者になったりと、まぁ現実世界からはなれた「妄想」を満喫します。
細君もその癖にはうんざり。
こんなそんなで、小説のほうはあっという間に読み終わります。
結果から言うと、断然映画のほうが面白いですね。。
ちなみに、原作「虹をつかむ男」は他にも沢山の短編小説が盛り込まれております。
結構こちらも面白かったです。
それでは。