46冊目:「マルティン・ルター」 著者:徳善 義和
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
たった一つだけの本を歴史上の誰よりも、読み尽くす。
貪るように。。
すると、地球上の万物が、少しづつ、動いていく。。
ルターは、「聖書」を誰よりも貪るように、読み、読み、読み、
ワインとパンを食べるように、、読み
「世界」を変えました。
16世紀に誕生した、マルティンルター。
宗教改革を起こし、自らの「言葉」を武器に、ヨーロッパにおけるキリスト教の真理を伝えていきました。
そして、「プロテスタント」が誕生します。
ルターの生まれたドイツでは、当時ローマカトリックの「贖宥状」によって、過去の罪や悩みを解決出来ると民衆の間に広まっておりました。
贖宥状はお金を出して購入するものでした。このお金で、大司教及び、特権階級の人達は、聖堂を立てたりするんだよと言っておりましたが、これに意義を唱えたのが、
ルターでした。
この書籍の中で、「使命への目覚め」という箇所があります。
町の司祭、大学教授として赴任していたルターは、日中、町の路上でひとりの酔っ払いを見かけた。かなり酔って、道端に横たわっている。そのような生活を送っていては、魂の救いには至りえない。
そう思ったルターは、男に声をかけた。
「昼間から酔っ払っていないで、真面目に働きなさい。そんなことでは、神様の御心にかなわないよ。自分が死んだ後のことを考えなさい。
すると、男は酔眼を半分見開き、丸めた一枚の札をを掲げながら、こう答えた。
神父様、あっしには、これがありまさあ。だから大丈夫で。。
男が手にとっていたのは、免罪符である。これを見た若きルターは、大きな衝撃を受けた。
聖書の教えを学生たちに講義するだけではダメだ。この男の心にも届くように語る努力をしなければ。これがルターが自らの新しい使命に目覚めた瞬間であった。
要するに、この酔っ払った男性との出会いで、免罪符に対しての疑問。そして、まだまだ町にはこういった風潮が跋扈しているんだと、ルターは気付くわけですね。。
ここから、ルターの「言葉」による伝導により、「プロテスタント」が誕生していきます。
言葉の真理を追い求め、聖書を読んで読みぬく。このあくなき探究心が、キリスト教の世界を根底から変えていきました。
読書が世界を変える。
まさしく、ルターから「読書」の重要性を教えて頂きました。
それでは。
プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書)
- 作者: 深井智朗
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