6冊目:「ゴッホの手紙」 著者:フィンセント・ファン・ゴッホ
【遊びに来て頂きありがとうございます!】
日本人には馴染みの深い画家、ゴッホ先生。
「ひまわり」「夜のカフェテラス」「タンギー爺さん」など数多くの名画がございます。
実のところ、ゴッホ先生の素性ともいいましょうか、あまり私も知りませんでした。
で、この書籍により、ゴッホ先生の人となりが見えてきました。
なんといっても、この本、ゴッホ先生の書き記した「日記」でございます。
本人が記した本になりますので、非常に読み応えがあります。
基本、こう言うとなんですが、ゴッホ先生、自堕落な性格、根暗な感じだったのかなと。それでもこういった職業の方々には付いてまわる話を良く知見しますが、かなりな風変わり様だったのが、読み取れます。
弟:テオには、毎度の如く「お金を貸してくれ、僕は必ず成功する」と自分自身を鼓舞しながらもテオに手紙を送り、お金をせびります。
愛する恋人にも愛想を尽かれ、自分の耳を切り落とす有名な「耳切り事件」。さらに、その切り落とした耳を布に包み、なぜか女性に渡すという怪奇ぶり。
最終的に自分の胸をピストルで打ち抜き、亡くなります。
弟:テオに対する愛情や、絵に対する情熱などの反面、薄いガラスのような繊細さも持ち合わせ、きっと当時付き合っていた人達もゴッホ先生を理解するのは大変だったのかなと思います。
数々の画作が評価されたのも彼が亡くなってからという部分でも、切なさと同時に愛おしさも感じます。
それでも、ゴッホ先生が人生、どれだけ落ち込み、どん底にいようと決してやめなかった「絵画」。
たった一つの事に一生涯情熱を捧げられたのは、ゴッホ先生の「誇り」だったのかなと思います。
それでは。